コミコミ!日記

バンコクよりお届け!コミュニティと社会を考える体当たりな毎日

弁当、BENTO...Croce delizia

突然ですがお弁当について。

タイでは日本の都市のように妊娠中から保活しないと保育園に入れない、ということはないのですが、1歳半から入れる保育園・幼稚園(あまり区別されていない)が多いので、8か月ともなるとなんとなく「どこにしよう~」と考えてしまいます。

 

調べたところ、お昼ご飯は給食が出るところが多いですが、お弁当と定められている園もありました。

さてこのお弁当作りですが、日本では自分も働いているのに子どもと夫の分のお弁当を毎朝早起きして作っている女性が珍しくなかったり(もちろんお弁当作りをしている男性もいらっしゃいますが)、見た目が良くバラエティに富んだお弁当作りのための本が沢山書店に並べられていたりします。外国人から見て睡眠を削ってまでお弁当作りをすることに違和感を覚える、というような意見もよく聞きます。

私も、お弁当作りに気合を入れすぎたり、毎日の義務にしたりする必要はないと思っている人の一人です。

 

私自身高校の3年間はお弁当を作ってもらっていたので、それについては母親に本当に感謝しています。

…ただ、本音を言ってしまえば、学食で定食を食べている人を羨ましく思うこともありました。子どもってそんなものだと思います。

 

子どものお弁当については、学校に給食がないという事情に加え、お弁当は親の愛情の表現だという概念があると思います。

ただ、私自身は違った風に考えています。親の手料理といえども、どうしても偏りや癖があります。三食のうち一食くらいは親以外が作る料理を食べたほうが、色々な味や食材を経験できて良い、と思うのです。他で愛情表現できていれば、子どもが「お弁当じゃないから自分は愛されてないんだ」と感じることも多分ないと思うのです。

 

だから自分の子どもが入る園・学校はできる限り給食があるところが望ましいです。子どもの味の幅が拡がって、負担もなくなる(給食費は必要ですが、お弁当だってタダじゃありませんから)。一石二鳥です。

 

夫のお弁当については、「外食は高いから」という節約意識によるところが大きいでしょう。職場の近くに飲食店がなく、社員食堂もないという場合も考えられます。この場合はお弁当か、コンビニやスーパーのおにぎり・パン・お惣菜を買って持ち込むかという選択肢になりますが、コンビニのものでしっかり食べようと思ったら結構なコストがかかるもの。

 

節約と負担軽減の両方をかなえるためには、「三食しっかりバランス良く食べなきゃ」という意識から変える必要があるかもしれません。

私は栄養学のエキスパートではありませんが、実感として、食事は欠食せずに一日のトータルでバランスがとれていれば問題ないと思います。他で栄養がとれていれば、お昼ご飯は簡単なものやちょっと炭水化物に偏ったものでも構いません。

朝は食欲がなくて食べられないから昼ご飯をしっかり食べたい、という人もいるかと思いますが、その場合は「朝食べられないのは何故か?」を考えるべきなのではないでしょうか。

 

そこまで考えて、労力とコストを比較してやっぱりお弁当が必要なのであれば作ればいいと思います。少なくとも何となく義務感で作る必要はないかと。

 

「なんとなくの義務」をなくし、必要性を感じるものに労力を使うこと。

もっと自由に柔軟に考えること。

お弁当にもこの二つを適用したいものです。